エコカーと聞いてどんな車種を思い浮かべますか?もしかしたら、車種ではなくハイブリッドや電気自動車というカテゴリーが挙がるのかもしれませんね。
逆にエコカーではない車にはどのような車が思い浮かぶでしょう?スーパーカー、トラックなど、これもカテゴリーになってしまうのでしょうか…
一昔前なら「燃費の悪い車はこれだ!でもこいつは速いぞ!」みたいな車が必ずあったものです。RX-7なんかはいい例でしょう。ツインターボのロータリーエンジンで排気量は1300cc程度なのにもかかわらず、最高出力280馬力を発揮するエンジンを積むこの車は、レシプロエンジンと比べて寿命が短くメンテナンスの手間がかかります。燃費は4〜5km/Lくらいでしょう。
しかし、世界で唯一量産に成功したロータリーエンジンとして最終型FD3Sは2002年に生産を中止し15年以上がたった今も根強い人気が残っている車です。自動車史に残る車種でしょう。
一昔前まで、最上位モデルというのはその車種における最高の走行性能を誇る車種が君臨し続けていました。パワーがあるとか、固められた足回りや豪華な内外装が売りです。
しかし、現代の最上位モデルは最高のエコ性能を誇る車種が君臨しています。例えばホンダのフィット。
フィットはガソリンエンジンモデル、ハイブリッド、RSという大きく分けて3つのモデルがあります。サーキットでの走行性能はRSが一番良いモデルになりますが、内装の質感や空力パーツだけでなく、パワーまでもハイブリッドが上回っています(エンジンとモーターの出力合計)。当然価格は最も高額になります。
現行のフィットは3代目にちなんで「フィット3」と呼ばれたりします。ひとつ前のモデルである「フィット2」はハイブリッドを搭載したフィットが世に出てきたという意味で、センセーショナルなモデルとして売り出されていましたが、RSのほうが上位な感じはします。
空力性能
エアロパーツ
上位モデルにだけ奢られていることの多かった、エアロパーツ。少し前までは見た目重視で下位モデルとの差別化を図ることが一番の目的でした。
機能性エアロパーツ
今では、エアロパーツは機能性と見た目を両立したものが採用されています。外からは見えない部分である、車の下回りにも整流を目的としたアンダーカバーが使われたりもしています。
ボディ形状も空気の流れを最大限活かせるデザインとなっています。
軽量化
バッテリー重量を補う
ハイブリッド車はかなり大きなバッテリーを積んでいるため特に重量が重くなります。
重量は車の走行性能に大きな影響を与えます。曲がらない、加速しない、止まらない、燃費が悪い…重量は軽ければ軽いほど良いのです。
ですから、鉄を使う部分を減らし、アルミやプラスティックで軽量武装することで軽量化を図っています。内装の重量もバカにできず、安価なシートを使ったり防音材を減らして対応することもしばしば。
軽量化については目立たないところで、素材や形状を工夫する、量を減らすで対応することが多いように思います。
エコタイヤ
燃費や走行性能に直結
タイヤは唯一路面と接しているパーツです。エンジンで作った推進力を路面に伝えるわけですから、走行性能に一番影響するといっても過言ではありません。
タイヤはエンジンの出力性能にあった選択が求めれます。バランスが取れていないと本来の性能を発揮できないばかりが、危険なことも…
エンジン性能 > タイヤ性能:エンジンがタイヤの性能以上にハイパワーだとグリップが不足して危険です。
エンジン性能 < タイヤ性能:タイヤの性能が高くてもエンジンが非力ではタイヤはオーバースペックとなり、エンジンや足回りにも負荷がかかるため燃費が悪化します。
空気圧
空気圧はタイヤと密接な関係にあります。エコタイヤは高い空気圧で使用することを前提に設計されているものがほとんどです。
タイヤの空気をパンパンに入れた自転車をこいでいる時のことを思い出してください。とてもペダルが軽く感じられますよね?それと同じで、空気圧を高めると抵抗が弱まり、同じ力でもより長く転がることができるようになります。車の空気圧も同じ理屈で空気圧を高めると燃費が高まります。
AIRではなく窒素を入れることで、温度変化による空気圧の変動を抑制することができ、より安定したタイヤ性能を得ることができます。
空気圧の規定値が高い
ここ10年の間に自動車の空気圧の規定値はかなり高くなりました。
ハイブリッド車といえば「プリウス」という時代までは、タイヤの規定空気圧は200k㎩~230k㎩が主流でした。
しかし、様々な車種がハイブリッドを搭載している現在、タイヤの規定空気圧は210k㎩~270k㎩とかなり高まっています。
ハイブリッドシステムの影響で車重が重くなっていることもあると思いますが、路面との抵抗抑制のための策も含まれていると思います。
また、ハイブリッド非搭載車も空気圧は高めになってきています。
アイドリングストップ
燃費数値をよくするための機能
アイドリングストップは環境にも良いでしょう。アイドリングストップ機能のON/OFFを検証した場合、燃費はかなり良くなりますから排気ガスの量が抑えられているはずです。
ただ、エンジンは始動・停止を繰り返えすことになり、始動直後の走行も増えるためエンジンや足回りへの負荷はかかりそうです。
エンジンオイル 今の主流は0w-20
エコカーのほとんどで、0w-20という粘度のオイルが推奨されています。
エンジンオイルの粘度(粘り気)が少ないため、抵抗が少なく、燃費の向上に一役買う効果があります。
一方、高温時は粘り気が不足しがちなのであまりぶん回すとエンジンを痛めそうで怖いです。個人的には、高速道路の利用が多い車は5w-30を入れるとエンジンは保護できるのではないかと思います。
ただ、メーカー推奨(指定)のオイル以外を入れたことが原因で故障した場合、保証の対象外にならないとも限らないので、注意が必要です。
まとめ
燃費データ関連の不正に関するニュースが報道されることが増えました。自動車メーカーとして負っている社会的責務は重く、規制も厳しい面はあると思います。
その中で、エンジンオイルは極限までサラサラなものが使えるように設計し、空気圧も高めで設定、エアロパーツを機能重視にしてエコカー減税対象車に仕上げようと努力していると思います。そうじゃないと売れませんからね。
車を保護するためではなく、燃費データを保護するための改悪な気がしないでもないですが…
これらの対応をしてもなお規定や目標の燃費数値に達しないため、この延長線上にデータの改ざんがあるような気がしてなりません。
電気自動車や水素、バイオ燃料など、車の燃料にはガソリン以外のものがありますが、インフラ整備が全然追いついていません。
セカンドカーの領域を出るにはまだ、時間がかかりそうです。
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