すでに東北や北陸では雪シーズン真っ只中。北関東でも雪が降りースキーの行き帰りかな?と思われる車も目立つようになりました。
毎年、北海道の雪予報や、初雪情報が流れるとその日またはその翌日とその週末のスタッドレスタイヤの売上は跳ね上がります!まさに、
初雪情報はスタッドレスタイヤ交換シーズンの始まりを告げるゴングです(笑)
大手量販店やタイヤ専門店、タイヤメーカーではこの日を待ってましたとばかりにコマーシャルを開始します。どこも早めのPRはしていますが、消費者の関心が高まるタイミングがより効果的なことくらいどこもわかっていますから、冬タイヤ商戦が始まるわけです。
ただ、12月の中旬以降のタイヤ交換は激混み必死です。私も待ち時間300分(5時間)という表示を出したことがあります。軽自動車からトラックやバカでかいアメ車まで車種も多様の中、5時間先のことなんて読めませんよ(笑)実際、3時間で始められたこともあれば6時間以上お待ち頂いたこともあります…
でも、スタッフは昼飯も食べずに、座りもせずに延々とタイヤ交換を続けているんです。水分補給もマメに取れるわけではありません。昼飯20時とか飯抜きとか当たり前でした。寒くて手もかじかみますし極限状態なんです。だから、スタッフには優しくしてあげてください(^_^;)私が現役だった10年前の話ですけど(^^ゞ
スタッドレスタイヤとサマータイヤの違いや特徴も含めて解説します。
スタッドレスタイヤ交換は大変!?それとも簡単!?
タイヤ交換といっても2パータンあります。ホイールからタイヤを外すタイヤ交換(組み換え)、すでにホイールにタイヤが組み込まれているタイヤ交換(付け替え)の2つです。
スタッドレスタイヤを持っている人の4分の3はホイールごと購入すると思うので付け替えが必要なケースが多いと思います。
タイヤは日光と雨に当たると劣化が進むので、屋内や倉庫での保管が理想です。ベランダや庭で保管している方も多いと思いますが、より良い状態で使い続けるためにも屋内で保管しましょう。
タイヤ交換:付け替え(簡単)
ホイールが組み込まれているものの付け替えはDIYでも十分に作業可能です。ポイントは次にまとめました。
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- 作業スペースの確保:平らなコンクリートやアスファルト路面
- ジャッキポイントの知識:ネットで調べられます
- ジャッキ:車載ジャッキは緊急用なのでできればフロアジャッキ。ホームセンターで3,000円~あります。さらに安全な作業にはリジットラック(ウマ、三脚)があると良いです。こちらはホームセンターで5,000円前後でしょうか。
- エアー充填器:スペアタイヤがなく、応急セットが搭載されている車種はトランクルームにあるはずです。無ければホームセンター等で2,000円~あります。
- 輪留め:コンクリートブロックなどでも代用はできます。ジャッキアップするタイヤの対角のタイヤにセットします。
- クロスレンチ:カー用品店で2,000円前後
- トルクレンチ:乗用車の場合100~120N・mの力で締め付けます。マニュアルで確認してください。カー用品店で4,000円~。
- その他:ガムテープでタイヤの取り付け位置を記録しておくと次回使う時の取り付けの参考になります。
作業手順(右前→右後→左後→左前)
- 車を安全な場所に移動
- タイヤの取り付け位置を決める(前後ローテーションが理想。溝残りの多いものをフロントへ)
- 輪留めをジャッキアップするタイヤの対角のタイヤにセット(路面が平らならリアタイヤなら後ろ側、フロントタイヤなら前側)。持論ですが、サイドブレーキは解除してあった方が負担はかからないと思います。輪留めをしっかりとセットすることが前提です。
- 少しジャッキアップ。ホイールナットを緩めます。タイヤが完全に宙に浮くと回転するので少しだけ地面に面している状態で止めます。大人の男性の力なら、クロスレンチか車載工具のレンチを素手で体重をかければ緩むはずです。この時、体重をかけて外すのは絶対にやめましょう。ナットがボルトごと根元から折れます。力が足りないときは鉄パイプなどで延長しましょう。ここで思い出すべきは、体重をかけるではなく、てこの原理です(笑)
- 完全にタイヤを浮かせる。
- ボルトナットをすべて外す。指で外せるはずです。
- タイヤを外す。固着していることがあります。そんな時はタイヤの頂点を奥に向かって垂直に平手打ちしましょう。案外簡単に外れるはずです。スポークを両手で掴み、ボルトのネジ山を痛めないようにゆっくりと手前に引いてタイヤを外します。
- 交換するタイヤアルミをセットする。指でナットをゆっくりと締めます。ホイールには4穴と5穴、バンでは6穴がありますが、対角線のナットを締めていきましょう。時々タイヤ・ホイールをゆすりながら、手で絞められる限り締めておき、最後にクロスレンチで絞め込みます。
- ジャッキダウンしてタイヤ半分を接地させる。
- 規定トルクで締め付け。トルクレンチの出番です。100~120N・Mで締め付けます。現代の乗用国産車であれば120で絞めておけば間違いないです。この時、体重はかけず、片膝をついて片手の力だけで絞めるのが正しいやり方です。
簡単とはいえ、説明文にすると長~い文でわかりにくいですね。タイヤ交換については、たくさん紹介されてますからネットで探してみてください。
タイヤ交換:組み換え(困難)
タイヤチェンジャーという機械なしではできません。ショップやディーラーへ行きましょう。工賃の相場は1,000~2,000円/本です。必要に応じてバルブ交換200~250円/本といった感じです。
ただ、タイヤの組み換えというのは、エアー漏れのリスクが生じます。中古タイヤですから仕方のないことで、保管状況にもよりますが場合によっては起こり得ます。組み込むときにタイヤを潰すのですが、固くなったゴムを潰したり折り曲げたりするとひび割れますよね?それと同じことがタイヤにも起こります。
リムというホイールの内側にタイヤワックスのカスなどのダストが固着するのですが、その隙間から漏れ出すこともあります。丁寧なショップなら掃除(研磨)してから組んでくれるはずですが、100%ではありません。
安全に使うには組み換えはせいぜい3回くらいが限度でしょう。
スタッドレスタイヤの基礎知識
スタッドレスタイヤとは、スタッドのないタイヤのことです(笑)スタッドとはタイヤにはめ込むピンのことで、昔(昭和の頃)はこれが主流だったとか…私も知りません(^_^;)アスファルトを痛めたり、ピンが飛んだりするのですが、タイヤそのものの加工技術が発達していませんから、当時としては仕方のないことですね。
さて、スタッドレスタイヤの大きな特徴は雪や氷に強いということですね。忘れてはいけないのは、夏タイヤよりは…ということ。乾いた氷ではグリップ力が発揮されますが、水の乗った氷の上は滑ります。
一番誤解があるのが
「雪・氷に強いんだから雨も行けるっしょ!!」
これはいけません。いますぐ忘れてください!!
スタッドレスタイヤは雪や氷をつかんでグリップを得るものです!!
雨で重要なのは排水です!!
雨では排水が重要なのにもかかわらず、スタッドレスタイヤはタイヤに水を吸収させようとします。もちろん、スタッドレスタイヤにも溝がありますからそこで排水を行うわけですが、夏タイヤに比べると排水力は劣るのでより速度を抑えなければいけません。
ブロックというゴムの塊があり、夏は平らになっていてグリップ力を得ます。スタッドレスには細かい亀裂が入っていて、そのゴムの中に顕微鏡レベルでしか見えないくらいのくるみなどが無数に混ぜ込まれていて雪や氷にをつかみます。
一番大切な知識は、「スタッドレスタイヤは水に弱い」ということ。
グリップ力も低いですから、乾いた路面での性能は夏タイヤの比ではありません。首都高など曲がりくねった高速道路での走行では十分注意しましょう。
スタッドレスタイヤの寿命
タイヤ交換は3年ごとが理想
使用環境にもよりますが、3年もつのは大手タイヤメーカーに限ります。海外製のタイヤは2年、ひどいものだと1年持たないこともあります。
走らなくてもゴムは劣化して固くなり、ヒビが入ってきます。溝があれば車検は通りますが、3年経過したタイヤはヒビだらけです。でも、実際はもっと長持ちします。安全運転をしたいなら、3年サイクルでの交換をお勧めしますけどね。
夏タイヤの実際
年5,000万km未満の場合、5年~7年程度持つことがあります。
1万kmだともって3~5年です。幅がありますが、高速中心の1万kmと市街地中心の1万kmではタイヤの消耗に大きな差が出ます。高速のほうが負担が少ないので長持ちする傾向にあります。
冬タイヤの実際
3~5年程度です。というか、ユーザー側がだましだまし使い続けて5年というのが正確な印象です。3年経過したタイヤは新品と比べるとだいぶ表面が固くなります。スタッフから変えたほうが…と声かけはあるものの、安いものではないうえに、溝も結構残ってますからまだいけるっしょ!となるわけですね。
さすがに5年たったタイヤは変えないと危ないですよ…と現物を見ながら説明すれば理解を得やすい状態になっているので、さすがに交換という話になります。
何度もあるわけではないですが、あまりにも状態が悪いために、交換をお断りした経験があります。おそらく、やってくれるショップを見つけたかご自身で変えたかしたんでしょうけど、お客様の安全運転の事と、会社のことを考えたら当然の判断だと思っています。
おススメタイヤメーカーランキング♪
個人的なランキングになります(笑)
1位 ブリヂストン(BRIDGESTONE)
言わずと知れたタイヤの王様♪タイヤの持ち、グリップ等性能は抜群です。高級車の純正タイヤも多く供給していますが、市販のタイヤよりも高かったりします。それだけ良いものを新車時に履いているということですね。
2位 ヨコハマタイヤ(YOKOHAMA)
世界的にも有名な国産タイヤメーカー。時に、ブリヂストンよりも高いグリップ力や性能の銘柄もあります。ブリヂストンよりもタイヤのヘリが早く寿命が短めですが価格は安めです。
3位 ダンロップ(DUNLOP)
性能は上位2位にワンランク劣るものの、価格は安めです。国産メーカーですから安心感もありますね。タイヤの寿命はヨコハマよりも良い印象があります。
4位 ミシュラン(MICHELIN)
ベンツ、BMWなど欧州車とのマッチングは抜群です。国産車で使用した限り柔らかすぎる印象を持っているのですが、ハイパワーかつ重量級の高級サルーンにはピッタリくるようです。
5位 トーヨータイヤ(TOYOTIRE)
一般的には5位ではないと思いますが、私がDRBという銘柄のユーザーで、満足しているという個人的な理由で5位にランクインしました。トラックなど特殊車両のタイヤというイメージもあります。
6位 グッドイヤー(GOODYEAR)
アメ車、欧州車中心に相性の良いタイヤですね。タイヤショップもチラホラ見られ特にメーカーを気にしない方~こだわり派まで幅広いユーザーがいる印象です。
7位 ハンコック(HANKOOK)
安かろう悪かろうだったハンコックも、今ではレースで実力を発揮するなど性能は日増しに高まっている印象です。ただ、まだまだ性能や寿命は価格なりの印象です。
スタッドレスタイヤ交換おススメ店舗
1位 タイヤショップ
専門ショップですから安心作業♪価格は通販にはかなわず、持ち込み交換には工賃が高く冷たいので総じて費用が掛かります。安心込みの料金ということですね。予約交換にも応じてくれるショップもあると思うので、待ち時間がなくストレスがないのも良いところですね。
2位 カー用品店
タイヤショップ以上の施工実績がある店舗もあるはず。ただし、アルバイトが多いので運が悪いと下手くそに当たります。通販にはかなわないものの、タイヤ専門ショップよりも安く、キャンペーンやポイントサービスなどが充実していることがメリットです。ただ、待ち時間が非常に長いというデメリットがあります。
3位 通販も行っているショップ(整備工場)
何と言っても安い!ただ、現金価格であることが多くクレジット払いだと5%増しなんかは当たり前。お店もチューニングショップみたいな感じなところが多く、一般ユーザーには近寄りが痛いのがデメリットですね。
チューニングのプロがいますので技術は確かですし、知識や情報も豊富でこだわりもあるのでベストな取付位置を選択してくれたりすることもあります。予約制なので待ち時間がないのも良いですね。
車の車検・点検、オイル交換、修理・板金・塗装、パーツの持込み取付などができる
【グーピット】
4位 出張サービス
待ち時間、移動時間ありません。何もしなくて良いです。色々なサービスがありますが、いわゆるタイヤ持ち込みでも、工賃と出張料で作業してくれます。移動式なので設備は整っていませんが、タイヤ交換、バランス調整はちゃんとやってくれますし、技術も確かです。
5位 ディーラー
技術、保証など安心感は抜群ですね。最大のネックは定価販売だったり、乗り換えの営業をされたりすることでしょう。タイヤの種類も提携しているメーカーに限られたり(取り寄せには応じてくれると思います)
中にはタイヤ保管サービスをやっているところもあります。中古車だと利用しにくいですけどね…
6位 ガソリンスタンド
一応6位にランクインしていますが、ガソリンスタンドの方、すみませんm(__)m一番雑な仕事になるのがガソリンスタンドなんで…上手な人、経験豊富な人はいるのでしょうが、酷い仕上がりの時に、お客さんに聞くと一番多い交換場所なんです…
整備を外注に出すところは正規の整備工場で交換すると思うので良いのですが、車は預けなければなりませんね。価格も安いとは限りません。在庫しているタイヤも少ないですし、場合によっては長期在庫品を使われてしまうことも…
身近な存在ではありますが、工場併設でない限りタイヤ交換やオイル交換には向かないと言わざるを得ません。
自分だけのガレージがあると、タイヤ交換できたり車いじりが思う存分できて幸せです。今はまだ青空ガレージですが、いつかリフト付で屋根のあるガレージを作ってやる(^-^;
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